温浴(入浴)による医学的な効果
【key word:密着 水圧 浮力 粘性抵抗 皮膚表面からの温熱伝導】
家庭用オンパーを活用した超音波温浴では,超音波によるカラダへの影響の前に,温浴(入浴
おふろ)そのものの持つ医学的な効果がカラダに大きな影響を与えます。
- 密着
お湯はどんな複雑な形状のものにも,どのような運動をしても絶えず皮膚表面に接し,お湯の持つ以下の物理的な効果をお湯に浸る皮膚表面から与えます。 - 水圧による効果
水深が増すごとに水圧は増し,お湯に浸ったカラダを皮膚表面から締めていきます。
これは,末梢での静脈血管を締め付け,静脈血管の直径が小さくなることで静脈環流速度(静脈が心臓にもどる流れの速さ)を増加させ,結果的に心臓からの拍出量を増加させます。(フランク・スターリンの法則)
この効果により全身の血行を良くします。 - 浮力による効果
お湯に浸ったカラダの体積に応じて働く上方への力,浮力。
浮力はワキの下までお湯に体を浸した場合,陸上での体重の90%程度しか感じることはなく,この浮力で腰やひざなど関節にかかる負担を軽減します。 - 粘性抵抗による効果
お湯に体を浸した状態で運動をすると,運動の速度と運動する物体の表面積に応じて水の抵抗がかかります。
この水の抵抗は運動に対し常に最大負荷しかかからないため,安全に過負荷にならずに運動効果を向上します。 - 空気の約25倍の高い熱伝導率で与える皮膚表面からの伝導熱による効果
水は空気の約25倍もの熱伝導率を持ち,接する物体に熱を伝えやすいものです。
温水に体を浸した場合,温かいお湯から皮膚表面へ温熱は伝わり,皮膚表面からカラダの皮膚に近い組織の温度を上昇させます。
温度上昇した組織では,筋肉が伸びやすくなったり,温度上昇した組織に血流が集中したり,疼痛(痛み)をやわらげたりといった,温度上昇特有の生理反応が生じます。
温浴(入浴 お風呂)は物理療法という治療手法の一つです。

